alter ego~君と僕~
理事長室。

三人はパイプ椅子に腰掛けた。



「おはよう。朝から、すまないね」



応える声は無い。



「…早速、君達の処分を伝えよう。まずは、中宮優姫さん」

「はい…」

「君には特に罰則は設けない」



航は勢い良く立ち上がった。

椅子が音を立てて倒れる。



「七海君。座りなさい」

「中宮に罰無しだと!」

「七海君」



航は舌打ちして、座った。



「次に、春日遥日さん」

「はい」

「君にも、罰則は設けない」

「…解りました」

「最後に、七海航君」

「…はい」





「君は、一週間の停学だ」


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