alter ego~君と僕~
三人は理事長室を出た。



…朝から、嫌な話だったなぁ…。



「だが、ボク達に共有されるべき情報だ」



解ってるよ…。



「遥日。言っておくけどな、理事長は、航を否定したわけではないよ」



…それも、解ってる。



「不愉快かい?」



…まあ、ね。



「では、落ち着いたら、それについても、考えてみろ」



…むぅ…。



「そういえば、遥日。『航くんと話そう』とかなんとかは、どうしたんだい?」



あ。そうだ。



「何を話す?」



小二の時の事件について。



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