【企画】落下した青で窒息死
非常識な時間に、あんなひどい電話をしたのは、なぜ?
家を飛び出したのは、なぜ?
彼から離れたいと思ったのは、なぜ?
彼から逃げたかった?
違う。
私は、彼に追いかけて来てほしかった。
ただ、彼に会いたかったんだ。
意地を張り疲れて本音を認めた瞬間、ぼろりと涙がこぼれた。
寂しかった。
心配してほしかった。
彼の気持ちは理解できている。
分かっているけれど、どうしても言葉が、ぬくもりが、傍にないことに耐えられなかった。
今でも、心のどこかで彼がここへ来てくれることを願っている。
叶うはずもないのに。
大人になろうとがんばったけれど、彼を支えたいと思っていたけれど。
私は弱すぎたらしい。
涙と一緒に、後悔が止まらない。
ひどいこと言ってごめんなさい。
我慢できなくてごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
ついに、うずくまって膝に顔を押しつけ、嗚咽を漏らそうとしたとき。