【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ
それからも図書館へ行ける機会は度々あったけど、私は行かなかった。頑なに。
もし希望高へ入学出来たら捜そう、と思っていた。
私にとっての入学祝のような、ご褒美みたいな、そんな気持ちだった。
そしてもし逢えたら、あのときの猫のお墓を教えてもらって、お墓参りをさせてもらおう。
自分にそう言い聞かせて、私は受験勉強に励んだ。
その後、無事に合格した私。
ユキトさんがいると知ったのは、生徒会が毎朝行う、校門での挨拶だった。
朝早くから校門に並び、教職員や風紀委員に混じって、
生徒たちひとりひとりに挨拶するユキトさんを見たとき、私は、
本当に逢えたことが、
本当に嬉しかった。