【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ
笑い上戸なのかもしれない。
が。
そんなに私が後ろに乗せられた事って滑稽なのだろうか。
私のような女の子は、秋月会長の後ろには似合わないと笑われてる気がする。
それは確かにまあ、秋月会長は学校一の秀才だし、あんなナリをしてる癖にスポーツ万能らしいし、生徒会長をつとめてるくらいだから色々と凄いんだろうけど。
対する私は、なんのとりえもない女の子だけど。
だからって。
「ぶくく。アキが。あーっはは!」
──笑い過ぎだと思う。
首の皮も繋がって、病院送りにもなりはしないみたいだけど、
なんだか複雑な気分だ。
「やー笑った笑った」
満足したらしいサキは、手の甲で涙を拭きながら、それでもまだ微かに笑いをこぼしている。
そしてふと私の視線に気付き、息を整えるように深呼吸をした。
「ゴメンゴメン。
あんたのこと笑ってんじゃないから」