愛*Scream*幼馴染みと甘々ラブ*
見ての通り、アイス買いにきてんだよ!
「いや、新しく出来たから食べにきたんだけど列が思いの外長くてね。」
「アハ、そうなんだァ~。ふぅはお店を覗きにきたのぉ。パパが来いって煩くってぇ。」
ふぅとはコイツの名前(あだな)。
フルネームは前田 風華だ。
パパってなんだよ…。
語尾伸ばすなよ!
「あっ、ふぅのパパはこの店の日本支社の社長サンなの~。」
「へ~、そうなんだ。」
「だから並ばなくてもアイスもらえちゃうのォ。光樹くんのも貰ってきてあげるよォ?」
そう言って、腕を絡めてくる前田。
キモい!離してくれ!!!
「あ~えっと、別に並ぶし大丈夫だから。」
「いいから、いいからぁ。光樹くんなんだしぃ、ちょっとまっててぇ~」
『光樹くんなんだしぃ』ってどういう意味?
『光樹くん』じゃなかったら何なんだよ!?
「はぁ~い、お待たせッ!適当にバラエティーパックにしたけどよかったぁ?」
バラエティーと言えば、12コのアイスが入ってる。
菜美が食べたがってた2種類のアイスも入ってるし、無料でくれるらしいし大分ラッキーだ。
「光樹くんッ、よければ今から…
「アイス、ありがと!じゃぁまた明日ね。」
俺は前田の話を敢えて遮って菜美のとこに帰る。
『今から…』の後に続く言葉は分かってる俺は、面倒臭いから早々逃げた。