未来のない優しさ
夕べ、少ないながらも望の部屋に置いていた荷物を取りに行く時にたまたま会ってしまった柚。
無表情を作りながらも今にも泣きそうな瞳に気づいて、すぐにでも抱きしめたくなった。
けれど、望との関係をはっきり終わらせる為にぐっと我慢して…。
柚…。
お前と違って、俺を作っているのは汚い身勝手な過去と、お前を守る事も悲しい時間から救い出す事もできなかった後悔だけ…。
強くて綺麗な時間を送ってきたお前に寄り添って生きる資格がない俺だけど…会いたくて会いたくて。
誰にもお前の胸元の傷痕に触れさせたくない。
無表情を作りながらも今にも泣きそうな瞳に気づいて、すぐにでも抱きしめたくなった。
けれど、望との関係をはっきり終わらせる為にぐっと我慢して…。
柚…。
お前と違って、俺を作っているのは汚い身勝手な過去と、お前を守る事も悲しい時間から救い出す事もできなかった後悔だけ…。
強くて綺麗な時間を送ってきたお前に寄り添って生きる資格がない俺だけど…会いたくて会いたくて。
誰にもお前の胸元の傷痕に触れさせたくない。