未来のない優しさ
「別にだからって命に関わる事はないの。

ちゃんと検査を受けて、無理しなきゃ、普通に生活できるし」

一気に言って笑うけれど、大和君は笑ってくれないどころか。

「…無理ばっかしてるだろ…」

思いつめた声でつぶやく。

「仕事の半端じゃない量を考えても無理してるからこうして倒れてるんだろ」

「…そんなこと…」

「最近の忙しさは俺だって倒れそうなのに…」

「大和くん…大丈夫だから…」

「大丈夫じゃない」

私の言葉を遮って大きな声を出した大和君に、ビクッと体が固まる。

「俺じゃ…無理か?」

「…え?」
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