未来のない優しさ
「…さて。直球で言っちゃうけど。

仕事、辞めなさい。

この先同じような負荷を体に与えてたら、今よりボロボロな体になる」

敢えての無表情なのか…。
何の感情も浮かべていない顔と、抑揚のない声が、ダイレクトに私に落ちてくる。

「生活の為に仕事はしなきゃいけないけど、わざわざ今の仕事を続けなくてもいいでしょ」

「でも…」

「駄目よ。
柚ちゃんにはこれ以上の余分な体力はないの」

たたみかけるように友美先生の話す内容は、これまで以上に私の心細い気持ちを追い詰めていく。

体調の事にいちいち向き合っていたら、今の仕事はできなくて気付かないふりで、だましだまし不調を乗り切ってきた。

その蓄積が…。

今の友美先生の言葉に繋がったはず…。
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