未来のない優しさ
「そんなに…私って弱ってるんですか…?」

恐る恐る聞いてみる。
不安感でいっぱい…。

「…。良くはない。

命に関わったり、日常生活に影響が出る事も今は心配しなくていい。

でも、今の仕事続けるならそれも危ない」

「今の仕事…」

「毎日深夜まで働いて、食事も抜いたりして。

健康な人間だって倒れるのに、内臓ポンコツの柚ちゃんに耐えられる訳ないでしょ」

私の弱気な態度に気付いて、ほんの少し柔らかく言ってくれるけれど。

相当私の体は弱ってるらしい…。

目眩や疲労感は日常的なもので、わざわざ深く考えないままに日々過ごしてきた。
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