未来のない優しさ
その日を境に学校でも話す機会が増えて、

「つきあって欲しい」

健吾にそう言われて夢のようだった。

恋人。
健吾と私はお互いを愛して大切に思い。

楽しい以外感じない毎日だった。
ずっとこのままで、いつまでも笑いあえると信じていた。

女の子から人気があったけれど、私だけに愛情を注いでくれて…それを当たり前だと思ってしまった私は、二年生になる直前の春休みに、それが当たり前じゃないと思いしらされた。

バスケの練習が忙しくてなかなか会えずにいた健吾と私。

私の誕生日くらい会いたいと電話で言っても

『無理』

の一言。
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