未来のない優しさ
「健吾…起きてたの?」
「…まだ時間あるだろ?
がっつくばかりじゃなくて、ゆっくりやろう…」
仰向けにした私の両手を左右の耳元ででベッドに押し付けると、そっと唇を首筋にはわす動きは慣れていて、私の体温を少し下げるよう…。
「夕べ…感じた?」
「え…?」
上目遣いに私を見る健吾は、くくっと笑うと
「あれだけ乱れてたんだもんな。感じてたよな」
「…ば…ばかっ」
瞬間に真っ赤になったにちがいない顔を見られるのが嫌で横を向くと。
すぐ目に入る腕と肩に広がる傷痕…。
やだ…。
見せたくない。
「…まだ時間あるだろ?
がっつくばかりじゃなくて、ゆっくりやろう…」
仰向けにした私の両手を左右の耳元ででベッドに押し付けると、そっと唇を首筋にはわす動きは慣れていて、私の体温を少し下げるよう…。
「夕べ…感じた?」
「え…?」
上目遣いに私を見る健吾は、くくっと笑うと
「あれだけ乱れてたんだもんな。感じてたよな」
「…ば…ばかっ」
瞬間に真っ赤になったにちがいない顔を見られるのが嫌で横を向くと。
すぐ目に入る腕と肩に広がる傷痕…。
やだ…。
見せたくない。