そばにいたい……あの日に戻ってあなたのそばに。
《いいよ、私も悪かったし》

どうとらえていいのかわからない感じだった。

『まだ怒ってるのかな…でもそうだよな』

俺は一人考えていた。

《本当にごめん…また今から会える?いややっぱ行くから待ってて》

どうしたらいいのかわからない気持ちの答えを出すより、会いたい気持ちが強かった。

《わかった》

返事はきたけど、なぜだかマキコからの返信は少し遅れて俺の携帯に届いた。

『やっぱ会いたくないのか、俺のワガママだし』

行くと言ったが少し不安と言うか罪悪感が俺を襲ってきた………

実際会ってもちゃんと謝れるのか?それ以前にちゃんと喋れるのかと考えていた。

『本当にごめん、こんな私でタクヤは幸せ?疲れちゃうよね…でもそばにいて』

喧嘩した後にマキコが言う言葉だ。

だけど最近はまったくの逆で俺が同じような気持ちになってしまう……

そうして一人考えていると気付けばマキコの家の前まで来ていた。

《着いたから出てきて》

《はい》

一本たばこを手にとり吸いはじめた、少し落ち着きがなくなったから自分なりに落ち着こうとしていたのだ。

カタカタ

靴の音が聞こえてくる
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