loveletter



きっとボコられる。



プツンと糸が切れ全てが吹っ切れた気がした


もう死のう

―だったらいっそのこと素の自分に戻ってから。


そう決心する事ができた。
決心というより何かがそうさせた。



「ママ〜?ちょっと出かけてくる!」

「えっ、ちょっと麗ちゃ」


―ガチャ


最後まで聞かず飛び出した。


久しぶりに吸った外の空気。
なんだか少し気分が晴れた。


目的はただ黒染め粉を買うだけだったが少し寄り道をした。



四年前、家族と来た河原。
ここでよく遊んだっけ・・・


河原にしばらく寝転んでいた。


家に帰って髪を真っ黒にした。


昔の自分に戻ったみたいで新鮮だった。

あーまだ死にたくないな

ちょっとだけそう思った。




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