魔王伝
『ああ、よくやったなソフィア。これはなんとも立派な巨大魚だぞ』
ブリフィアは誇らしげにソフィアの肩を叩いた。
『はい!!』
ソフィアは何度も何度も笑顔を零した。
『父上…ちち…うえ…ちち…いーっ!!』
ソフィアは冷たいものを感じ跳び起きた。
『な、何だ…夢か…うん?』
ソフィアは頬っぺたが濡れていることに気付いた。
『ワン、ワン』
ソフィアの側では小さな小犬が舌を出してしっぽ振っていた。
『何だ…お前が俺の頬っぺたを舐めてたのか…だから濡れてるのか…』
ソフィアは服で頬っぺたを拭いた。