魔王伝
『ひぇ〜…相変わらずマボじぃの部屋は頭が痛くなりそうくらい本ばかりだ…』
ソフィアはそう言って頭を押さえた。
『マボじぃ!!』
ズッシリ本だらけの部屋で、リッチはマボじぃを呼んだ。
すると、高い本棚の上から青白い肌の白髪だらけの痩せこけた、手が6本ある悪魔が降りて来た。
『なんじゃ、リッチ!!』
痩せこけた手が6本ある悪魔はリッチを見た。
『マボじぃ、そこにいましたか。そろそろソフィア様のお勉強のお時間です』
リッチはマボじぃに告げた。
『おー、そうかそうか。もうそんな時間か』
痩せこけた手が6本ある悪魔・マボじぃはそう言って、2本の手をポンと叩いた。