*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜
「いらない。悪いけど」
朗慈は、また即答した。
彼女はすぐに、学校の方へ先に走りさってしまった。
ぎゃう!
人事なんだけど・・・・・
朗慈ぃ・・・・・・
氷のようよ?
顔は、優しい王子さまなのにぃ・・・・・・
わたしは、朗慈を少し斜めからちょっと見上げて見つめる。
「だれのせいだよ」
朗慈が、わたしに言う?
「あれ? 声だしてないよっ」
ちょっと、あせるわたし。
「顔、すぐわかる。百面相・・・・・・」
う、そうです・・・・・・
すぐに、顔にだしちゃうんだ。
わたし・・・・・・
「朗慈は……女の子、嫌いなんだよね?」
話を変えて、気分を一新しようと朗慈の隣を歩きながらわたしは言った。
「だから。
誰のせいだと、思ってんの?」
しまった!
強調しただけになっちゃった・・・・・・。
朗慈は女の子との誰とも、仲良くなりたがらない。
わたしがあんまりに、朗慈をかわいー!
って、しすぎたから?
女の子が苦手……?
「でもでも、
わたしは例外?!」
なんとか、挽回したくてわたしは言った。
「前向きすぎ。
里亜がいちばん、苦手」
ずきぃ・・・・・・
うまく、いかないよぉ・・・・・・
_