*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜
「ひ、ひどいぃ」
そこまで、しっかり者のキョンちゃんに言われたら
傷つくよぉ。
「ひどくないの!
里亜が悪いように、言われるの。あたし、すっごく腹立つんだからあ!」
キョンちゃんは、
怒った顔のまま言った。
「キョンちゃん?
そんなにわたしのこと、真剣に考えて・・・・・・
朗慈の次に、好き!」
わたしは、自分が怒られたことも忘れて感動しながら言った。
「り、里亜はぁ・・・・・・・反省しないつもりだね?!」
キョンちゃんは、
切れ長の目をほそめてにらむ。
わたしは、小さく
鼻歌を歌って
目をそらした。
それに、窓の外!!
グラウンドに、朗慈が出てきた!
『きゃぁ! 王子ぃ!』
ほんっとっ!
人気あるの・・・・・・
イヤになるくらい・・・・・・。
_