*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜

「あたし・・・・・・

 里亜のことが本当に好き――」





キョンちゃんは、
顔をだんだん

赤くして、わたしをちらりと見ながら言った。





キョンちゃんの伝えたい気持ち――?





「うん!

わたしも・・・・・・」





大好きだって、言おうとした。




わたしは、いつも

キョンちゃんに言ってる。




でも、キョンちゃんが、面と向かって


こんな風に、言ってくれるのは初めてで・・・・・・




心の中がどきどき


嬉しくて・・・・・・




だけど、キョンちゃんの顔


怒ったまま・・・・・・




わたしの言葉をさえぎった・・・・・・。





「ちがう!!」





キョンちゃんが、たえきれないように
大きな声を出した。





・・・・・・びく。





わたしは不安げに、まゆをよせた。





いつもと、ぜんぜん

ちがう・・・・・・




「里亜・・・・・・そうじゃないんだよ。
そうじゃない・・・・・・」





はがゆそうに、
キョンちゃんはまた

髪をかきあけて、
おでこに手を当てたまま・・・・・







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