*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜
「だって、だって!
朗慈が、窓をあけてるんだもん!
ひさしぶりなんだもん!」
まだはなれたくないわたしは、時間をひきのばすようにしゃべった。
「はあ〜この季節になったら、毎年、毎年〜!
窓から、渡ってくんなよ!?
危ないだろが」
ため息とともに、朗慈のお小言。
わたしの部屋にはないけど、
朗慈のとこには、
ベランダがあるから、
簡単なんだけどな。
でもさすがに、もうだめだ。
叱られちゃった。
朗慈のベッドからおりながら、しゅんとする。
もう、さみしい。
わたしと朗慈は、
付き合ってるわけじゃない。
幼なじみ・・・・・・。
ただのって、思ってるのは朗慈だけで
わたしは当然。
朗慈が好きでたまんない。
「朗慈、一緒に、寝て?」
朗慈にくっついていたい。
わたしの、小さい頃からの口ぐせ・・・・・・
_