*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜
朗慈が、すっと




わたしの目線の高さにあわせるため。




片膝をついて、さっきみたいに、わたしの横にしゃがんだ。




ドキッ!




朗慈のサラサラな薄茶の髪が、わたしの頭に一瞬ふれた気がした。




朗慈の起こした風を感じるだけで、胸が熱くて、何も考えられなくなる。




目をふせる長い朗慈のまつげを見ながら、ぽーっとするわたしに朗慈が言った。




「里亜。

もう、俺。
お前に話しかけない。
だから、お前も話しかけるな」




朗慈は、わたしをちらりとみながら言った。




信じられない朗慈の言葉にわたしは、さらにその場に凍りつく。





「な・・・・・やっ・・・・・・
んで・・・・・・そんなこと・・・・・・?」





声が、ふるえた。







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