*キミに依存症*〜わたしの幼なじみ王子さま〜
「はあ〜・・・・・・床で寝ろよ?」
いつものため息をつきながら、朗慈が言った。
断ったところで、わたしが簡単にあきらめないって、知ってるんだよね。
「うん!!」
わたしは、朗慈のベッドの隣に寝転がる。
ベッドから、半分。
落とすように、朗慈がわたしに、掛け布団をわけてくれる。
えへへ。
朗慈と一緒のお布団だよ。
――すぅ……。
朗慈は、すぐに寝息をたてはじめる。
朗慈の寝息……。
し、あ、わ、せ・・・・・・。
朗慈は優しいし、
かっこいいし、
頭いいし、
運動できるし。
髪を金髪になんかしちゃったら、本当の王子さまみたい。
わたしは薄茶色の地毛のがすきだけど。
学校で、そんな話。
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