成長する
左手最初の部屋が和室で、どうやら仏間らしい。フローリングの廊下との間に、プラスチックの敷居があった。次は右手側に、リビング。どうやら入って左側がそのままキッチンになってるようで――ということは、先に見えている右側の入り口は、そのキッチンへ通じるのだろう。
奈美の姿は見えない。廊下はそのキッチン直通の入り口のところから、左へ折れているのだ。
廊下を折れると、突き当たりだった。左手すぐには襖。恐らく、最初に覗いた仏間は、ここからも出入りできるのだろう。右手の少し行ったところには、ノブ式のドアがあった。ほかの部屋と違い、窓もなければ味気もない。トイレや風呂場のドアなのは、確認しなくても想像できた。
突き当たりに、ドアがある。少し、開いている。一階に人の気配はない。さっきの幼女も奈美も、そのドアを通って――きっと、二階へ上がったのだろう。
ドアを開ければ案の定、そこは階段である。じゃくり、じゃくり。変な音が聞こえる。
「奈美ちゃーん?」
と声をかけた。返事はない。
奈美の姿は見えない。廊下はそのキッチン直通の入り口のところから、左へ折れているのだ。
廊下を折れると、突き当たりだった。左手すぐには襖。恐らく、最初に覗いた仏間は、ここからも出入りできるのだろう。右手の少し行ったところには、ノブ式のドアがあった。ほかの部屋と違い、窓もなければ味気もない。トイレや風呂場のドアなのは、確認しなくても想像できた。
突き当たりに、ドアがある。少し、開いている。一階に人の気配はない。さっきの幼女も奈美も、そのドアを通って――きっと、二階へ上がったのだろう。
ドアを開ければ案の定、そこは階段である。じゃくり、じゃくり。変な音が聞こえる。
「奈美ちゃーん?」
と声をかけた。返事はない。