恋するために生まれた
結局ヤラシー(笑)ことは
何も起こらずに
あたしたちは学校のことや
好きな音楽とか
好きなものとか
たくさんの話をした。
あたしとツバサは
大切に想うものが似ている。
それがあたしには
ものすごく嬉しいことだった。
育った環境も、
出会った人も、
すべてが違うあたしたちだけど
誰よりもわかりあえる。
そんな気がする。
今日、
自分の部屋じゃなくて
リビングで過ごしたのは
きっとツバサの思いやり。
あたしにまだ
キスより先に進む勇気がないから
覚悟がないから
あたしが緊張しないように
リビングで過ごすことを
選んでくれた。
ツバサは何も言わないけど
あたしはわかるよ。
「そろそろ送ってくよ」
気がつくと
もう外は真っ暗だ。
「いいよ、近いし」
「ばーか。こんな暗いのに
女の子一人で帰せるかよ」
“女の子”
くすぐったい響き。
あたしが女だってことは
生まれたときから
わかってることなのに
ツバサに改めて言われると
あぁ
あたし女の子なんだなぁ、って
そんな単語さえも
愛しく感じてしまう。
よかった。
あたしが女の子で。
よかった。
ツバサが男の子で。
よかった。
あたしたちが出会えて。
「じゃーお言葉に甘えて♪」
「そーそー素直になんなさい」
何も起こらずに
あたしたちは学校のことや
好きな音楽とか
好きなものとか
たくさんの話をした。
あたしとツバサは
大切に想うものが似ている。
それがあたしには
ものすごく嬉しいことだった。
育った環境も、
出会った人も、
すべてが違うあたしたちだけど
誰よりもわかりあえる。
そんな気がする。
今日、
自分の部屋じゃなくて
リビングで過ごしたのは
きっとツバサの思いやり。
あたしにまだ
キスより先に進む勇気がないから
覚悟がないから
あたしが緊張しないように
リビングで過ごすことを
選んでくれた。
ツバサは何も言わないけど
あたしはわかるよ。
「そろそろ送ってくよ」
気がつくと
もう外は真っ暗だ。
「いいよ、近いし」
「ばーか。こんな暗いのに
女の子一人で帰せるかよ」
“女の子”
くすぐったい響き。
あたしが女だってことは
生まれたときから
わかってることなのに
ツバサに改めて言われると
あぁ
あたし女の子なんだなぁ、って
そんな単語さえも
愛しく感じてしまう。
よかった。
あたしが女の子で。
よかった。
ツバサが男の子で。
よかった。
あたしたちが出会えて。
「じゃーお言葉に甘えて♪」
「そーそー素直になんなさい」