甘い、傘
それからせっかくあげたチョコを返された

あたしはそれを受けとるしかなくて
泣きそうな顔をぐっとこらえてその場から走り去った

泣いちゃダメだ
泣かないもん
心ではそう思っているのに涙は溢れるばかりだった・・




もしこの時こんなふうに走り去ってなければ
並木君の「幸せにできないから」の一言が聞けたのに

はやくあの人の存在に築くことが出来たかもしれない・・

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