THREEプリンセス
「雪………」



また違う声が聞こえた
この声は…





「魔女のセリさん」




今あたし達の前には
魔女のセリさんがいる







「思い出したようだな」




セリは雪の頭を撫でる






「雪…申し訳なかった
私がリディアに魔法の
知識を与えなければ
お前達は…」





セリは辛そうに俯く




きっとそうやって
ずっと自分を攻めたんだ








「セリさん。
もう自分を攻めないで?
私も野薔薇も今が
幸せなんです」





あたしと野薔薇は
顔を見合わせて笑った







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