THREEプリンセス
薔薇園








「シンデレラ嬢……
あなたはどこまで
知っておいでで?」








ドリアン大臣は
あたしに背を
見せながら話す









「あなたが……
王子に呪いをかけようと
する事まで……」









「くく……よく
ご存知で…」








ドリアンは振り返る








「馬鹿な事はやめて下さい
なんで………あなたは
王子を大切にしてらした
でわありませんか!!」







なのに………





その思いは
欲に負けてしまうほど
小さな物だったの?









「大切?
あれは王子を殺すため
間をはかってたのですよ








ドリアンはニヤリと笑う








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