妹とカノジョ。
「つか第一、親が許さね‥」
「例えばね例えばね、
行きたい高校が家から遠いとかー、
友達の家の店が大変だから
手伝いたいとか!
‥あ、お兄ちゃんドコ志望なのー?」
「‥南高」
「おぉー‥頭いいね、やっぱり。
てゆー事は‥片道2時間位?
じゃー近くに住むって
お父さん達に言えるんじゃない!?
無理‥かな?」
どうしても別れないつもりかよ。
俺の人生変えようとしてんぞ‥
「それとも、やっぱり別れるなんて‥。」
藍加が上目使いで言う。
「‥いや、 やってやるよ。」
俺は、今度こそ紗緒を笑顔にする。