妹とカノジョ。

親はまだ寝てるらしく、
二人で朝メシを食べていた。


「ねーお兄ちゃーん、
最近バイトばっかりで全然
デートしてくれないじゃん?帰りも遅いしさー」


「あぁ、バイトの奴が一人辞めたんだ。それで平日もちっさい作業やってから帰って来てんの。」


「えーっ‥全然遊べないじゃーん。

あ、じゃあ結構お金貯まってるよね?
今度ペアとか買ってよ〜〜。」

「あー働いた金は
先輩のバンドに寄付してっから無理。」


俺は大体、適当な理由をつけて
藍加の要求をかわす。
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