ジュリエットに愛の花束を。
「確かに樹は変な男だけど。
あたしの可愛げない態度に二年も付き合えるなんてすごいよね」
笑いながら言った言葉に、樹は満足げに微笑んで。
そして、不意に立ち上がるとベッドに片膝を乗せてあたしに近づいた。
「俺ぐらいだろうな。
……瑞希に付き合える心の広い男は」
「樹の細かい性格に付き合える女だって、あたしぐらいだけどね」
ぎりぎりまで縮まった距離で言うと、樹はふっと笑みを零して……あたしも、浮かべた笑みをそのままにキスを交わす。
「……、ん、…っ」
深まるキスに目を閉じると、そのままベッドに押し倒される。
樹の手が服を脱がしている事に気付いても、抵抗しなかった。