ジュリエットに愛の花束を。
「瑞希」
「……なに」
「つらい時にはちゃんと頼れ。
今回の事は、おまえ達2人でどうにかするべき事だろ。
それを相談もできないで、1人で考えてるなんて……強がりもいいとこだ。
大体、1人でどうにか踏ん張れるならいいけど、おまえは強がるだけで本当は弱いし、すぐ泣くし。
……本当に好きな奴になら甘えられるんじゃないのか?」
「言おうかとは思ったけど……でも、タイミングとか……。
それに、本当に気を使って言わなかっただけだもん」
「相手を気遣うのと、気を許さないのとじゃ違う。
弱い部分を見せたくないんだろ、おまえは。
いつも無理して1人で背負い込んで……それで、誰にもバレないように泣いて。
意地を張るにも限度がある」
「……」
痛いところをつかれて、反撃の言葉が出ない。
なんかお兄ちゃんの口から聞かされると……本当にどうしょうもない女なんだなって自覚する。