赤い糸
優ちゃんは私の手を離し、私の方を見た。




「なぁ、渚」


「ん??なに??」


優ちゃんはゆっくりと話し始めた。



「俺な、小さい頃から渚が好きだった。
だからあの時引っ越したくなかった。
ずっとずっと一緒にいたかったから。」



優ちゃん…




「前にも言ったけど
久しぶりに会った時、渚が剛のことが好きって言ってた時、すごく嫉妬した。」



「うん…」


私は優ちゃんの話を聞いた。




「会わない方が傷つかなくて済んだのかなって考えたりした。だけどな…」



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