赤い糸
「覚えてるよ。お前は…覚えてないのか?」

覚えてたんだ…



少し嬉しいって思う私。

なんでかな?





「覚えてないの。記憶力なくて…でも、このクラスになって優ちゃんを見た時、どこかで見たことあるって思ったよ。」


「そっか…」


優ちゃんはそっけない返事をした。



覚えておきたかったな。





「あのさ…聞きたいことが…」



――――キーンコーンカーンコーン…



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