赤い糸
「お前、さすがだな!」


生徒席に戻ったとき、優ちゃんがそう言ってきた。


でしょ?と言う前に聞きたいことがあった。



「優ちゃんなんで網持ってたの??仕事じゃないでしょ??」


「あぁ。なんか中本が怪我してさ、先生にやってくれって頼まれたの。」


中本??

あ~…同じクラスの中本くんね。



「お疲れ様。大変だったね~」


「でも楽しかったよ。お前の走ってるとこ見れたしな。」


「え??」


「だから、お前のバカッぷり見れて楽しかったってこと。」


優ちゃんはそう言って笑った。


もぉ…サイテ~(笑



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