僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
コンコン――……
「祥太郎くん、起きてますかー?」
「………。」
返事がない。
まだ寝てるんですかね?
そういえば、昨日から様子がおかしかったですね……まさか!
「しょ、祥太郎くんっ!生きてますかっ!?」
返事がない……
「大丈夫ですか!?あ、開けますよ?」
ガチャ――……
私は祥太郎くんの部屋のドアを開けた。相変わらず、綺麗に整頓された部屋。
「祥太郎くん……大丈夫ですか?」
祥太郎くんはベッドで顔まで布団を被っている。
「具合でも悪いんですか…?」
私は祥太郎くんが寝ているベッドに近づいた。
「ゆ、い……?」
「きゃっ……!」
グイッと急に腕を引っ張られた。
ドキッ――……
祥太郎くんの顔の近くまで私は引き寄せられた。
「なに勝手に人の部屋に入ってんの?」
ドキドキッ――…
「ご、ごめんなさい。祥太郎くんが……」
「俺が?」
祥太郎くんは少し目を細めて言った。
「起きてこなかったんで……っ!」
ちゃんと前を見ることができない私はギュッと目を瞑った。