僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「ごめん。急に呼び出して」
「大丈夫です」
「別に返事が聞きたかった訳じゃないんだ。ただ天宮に会いたくなって……」
西野くんは少し頬を赤くさせて言った。
西野くん……
こんな私のどこがいいの?
西野くんみたいなみんなの人気者をふってしまう私は贅沢?ひどい女?
西野くんはとてもいい人。人間として私も好き。……だけど、私の“好き”とあなたの“好き”は違う。
だから……
「ごめんなさいっ!」
「え……」
突然、頭を下げた私を見て、西野くんは目を見開いた。
「西野くんはとてもいい人です。なんでも出来るし、みんなからも人気で、
……私なんかを好きになってくれるなんてあり得ないのに」
西野くん、ごめんなさい……。
「でも、西野くんのことは友達としか考えられません。“好き”とかまだよくわかんないんです。……それに、西野くんにはもっといい人が見つかると思います。」
しばらくの沈黙が流れる……。