僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
私と祥太郎くんは顔を見合わせて、苦笑いをした。
「で、歩くんにどんなご用で……?」
私は3人組に聞いた。
「歩さんに戻ってきてほしくて」
「歩さんのいない俺らのチームは弱くて、ほらの奴らも困ってるんです」
「今の俺らには歩さんが必要なんだ!」
……もし、歩くんが戻ったら、このお店を歩くんはやめるってこと?私たちはどうなっちゃうの?
「歩くんがいねぇとやっていけねぇ……ならチームを解散すればいいだろ。
歩くんだって、もう足洗ったんだ。そう簡単におめぇらんとこに戻らねぇよ」
祥太郎くんが腕を組ながら言った。
祥太郎くんが言っていることは確かだ。
当たっているから、3人組は何も言い返せない。
「きっと、歩くんはみなさんから慕われ、愛されていたんですね。……だから、みなさん歩くんに戻ってきてほしいんですよね?」
「「「は、はい……!」」」
「仲間を思う気持ち、とても素敵だと思います!」
歩くんの笑顔は周りのみんなを癒してくれる。