僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「祥ちゃ~ん?なにしてるの?」
噂の歩くんが現れた。
歩くんは3人組の存在に気づき、一瞬目を大きくした。
「二人とも、ごめん……。ちょっと…」
そう私と祥太郎くんに言った歩くんの顔からはいつもの笑顔が消えていた。
歩くんは一度屈伸をして、…目がギラッと獣の様に輝いた。
……そして、
ドカッ、バキッ、ドスッ
嫌な音がビーチに響いた。
私は反射的に目を瞑り、祥太郎くんに引っ付いた。
目を開くと3人組は頬が赤くなっていた。
「てめぇら、いい加減にしろよ……」
いつもの歩くんからは想像のできない低い声で言った。