僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?



「あそこには戻らないって何度も言ってんだろ!!」



歩くんは一度決めたことを最後まで突き通す。



うじうじしない、真っ直ぐ自分の道を進む人。




「俺がお前らのとこに戻ったところで、俺もお前らも何も変わらない。前に進まねぇんだよ!!」



「あ…ゆむ…さ、ん……」



3人組は目を潤ませながら、殴られた頬を抑えて言った。



「わかったら、もう俺に構うな……」



歩くんはそう言ったけど、どこか悲しげに私には見えた。



歩くんはそのまま仕事に戻らず、どこかに言ってしまった。



私はどうすればいいかわからなかった。



3人になんて言えばいいか……。



歩くんにどんな顔をして会えばいいか……。












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