僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?



「それから、店長のとこでバイトさせられて、喧嘩もしなくなった……できなかったんだ。
あいつらになんにも言わないでチーム抜けてバイト始めたから、たぶんあいつらはまだ認めてないんだと思う……」



歩くんはホントにいっくんに感謝している。尊敬している。



隣にいるだけでその気持ちが伝わってきます…。



「今の場所が大事!!だから、僕はあいつらの場所に戻らない!」



歩くんはいつもの笑顔を私に向けた。



「……それに、あいつらもいつまでも僕に頼ってたらダメだよ。前に進めない……。」



歩くんは優しく言った。



歩くんは友達思いで優しい人。あの人たちのことも大事に思っている。



「歩くん……素敵です。」



「ん?惚れちゃったぁ?」



ふふっと歩くんは笑った。






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