僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「おーおかえりー」
歩くんとお店に戻ると直人くんが明るく迎えてくれた。
「あの3人なら歩くんにごめんって言って帰っていったぞ」
「そっかぁ……なんかみんな色々と迷惑かけちゃっごめん」
歩くんは頭を下げた。
「歩」
「店長……」
いっくんは歩くんの肩を掴んだ。
「お前は変わった……。この場所が大事なんだろ?」
「はい」
歩くんは顔を上げてまっすぐにいっくんを見た。
「だったらあいつらにも教えてやれ。仲間の大切さと喧嘩の意味、……歩の気持ちをちゃんと教えてやれ!!」
グッと歩くんは手に力を込める。
「はいっ!」