僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「これでよしっと」
「ありがとうございます…」
家に戻り、直人くんは私の足首に綺麗に包帯を巻いてくれた。
「ふふ、意外に器用なんですね」
「意外には余計ー」
結局、せっかくの決勝戦を私のせいで棄権をして、相手の祥太郎くんと明里さんペアの優勝となった。
「優勝したかったですねー。豪華賞品ってなんだったんでしょう?」
「さぁ?……でも、優勝なんてどうでもいいよ。唯ちゃんとこうして楽しめたし……それに唯ちゃんの方が大事だから」
直人くんは私の隣に座った。
「そう言えば初めて会ったとき、唯にゃん海で溺れちゃったよねー?」
「あははーιそんなこともありましたねぇ。……確か直人くんにお姫様だっこをされたような。なかったような」
「俺、会ったときから唯にゃんに惹かれてたのかもしれない。」
「へ?」
「唯にゃんは明るくってキラキラしてて、いい子。唯にゃんといると楽しいんだ」
「それは、どうもです……」
誉められたからか
なんか照れる。