僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
私の手に直人くんが手を乗せた。
いきなりだったから少しドキッとした。
「本当は優勝したら言うつもりだったけど、聞いてほしいんだ。
俺……こんな気持ちも自分からこんな風に言うなも初めてなんだ」
よく意味のわからない私は直人くんを見た。
直人くんの顔がすぐ近くにあった。
直人くんも私を見た。真っ直ぐと、目を逸らさずに。
吸い込まれそう。
あまりに綺麗な瞳で見つめるから
そして、直人くんが口を開いた。
「俺、唯ちゃんが好きだ。」