僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?



「いいから、撤回しろっつてんだろ!!!」



昔の血が騒ぐ。



いい加減、このクセをどうにかしたい。



「“直人なんか”?」



「“誰でも大歓迎だ”ぁ?」



私は明里さんの胸ぐらを掴んだ。




「お前こそ、なんにもわかってねぇじゃねぇかっ!!勝手に人のこと好き勝手言いやがって!」



直人くんはそんな人じゃない!



「す、すみません……」



明里さんは顔を真っ青にしている。



「あ゛ぁ!?謝んのは私じゃないだろ!?」



「は、はいぃっ!!」



明里さんは走って行ってしまった。



……ちゃんと直人くんに謝りに行ったぁ?













< 207 / 239 >

この作品をシェア

pagetop