僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
◆別 れ
【別れ】
「はよー…」
「おはよう。唯、休みの日なのに珍しく早起きじゃない。」
お母さんが片手にフライパンを持ち、朝食を作りながら言う。
時計を見るとまだ7時半。今までだったらこの時間は爆睡中。
「これも郁哉くんところでバイトしたお陰か?」
お父さんが新聞から目を逸らし、私を見て笑った。
「でも、急に帰ってくるからびっくりしちゃったわ~。帰ってくるなら連絡ぐらいしてくれないとぉ」
明里さんと揉めた後、私はろくに別れもお礼も言わずに、消えるようにあの海の家を去った。
あれから、3日がたった。
みんなどうしてるんでしょう?
相変わらず、忙しくて私のことなんて忘れちゃいましたか?