僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
うちでご飯を食べた後、電車に揺られ、海の家の近くの駅を降りた。
海の香りがする……。
波の音。
落ち着く。
「唯、一つ聞いていい?」
「ん?なんですか?」
「なんであの時、急にバイト辞めたんだ?」
「なんでって……祥太郎くんその場にいたじゃないですか」
「もしかして、明里ともめたとき?」
「私……キレると言葉遣い汚くなっちゃうんです」
元ヤンの血が騒いでしまうんデス……。
「それで……祥太郎くんに嫌われたと思って」
ズーンと私の空気はどんどん重くなってくる。
ダメだ。
自爆。
自分からまたあのときの話をするなんて……