僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?




「はぁ……はぁ……ちょっ、祥太郎くん!どこまで行くんですかぁ!?」




久しぶりに走り続けて、私はもうへとへと。




「丁度良い時間だったな」



なにが?と言いたかったけど私はバテてしまっていた。



「ほら、唯!顔あげてみてみろ!」



祥太郎くんにそう言われて私は疲れて下を向いていた顔を上げた。



「わぁ!!すごいっ!きれー!」




目の前には丁度沈む夕日に照らされているオレンジ色の海がキラキラと輝いていた。




「この場所から見える海は最高だろ?」



うん。素敵すぎる。



「俺だけの秘密の場所。……今日からは俺と唯だけの秘密の場所な」




こんな漫画のようなロマンティックな場所でキザな台詞。



誰でも言いそうな台詞。



だけど、そこにはいっぱい愛が詰まっている。



うれしい……。


















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