僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「…――ちゃん!」
「…―いちゃん!大丈夫!?」
「けほっ……けほっ…」
「大丈夫?唯ちゃん」
「な、直人くん……」
引き上げてくれたのは直人くんだった。
「唯ちゃ~ん。大丈夫?ごめんねぇ僕らがいながら」
歩くんは申し訳なさそうに言った。
「いえ……大丈夫です」
「はあぁぁぁ。マジで焦ったわぁ」
「ご、ごめんなさい。」
「唯ちゃんが謝ることねぇよ!」
そう言って、直人くんは私の頭を撫でた。
ってか!
なんでお姫様抱っこされてんだ私!
「ななな、直人くん!もう大丈夫なんで降ろしてください!」
「だーめ!店まで運ぶよ、お姫様♪」
お、お姫様って……!
馬鹿ですか、あなたはっ!
「あはっ、唯ちゃん可愛い~照れてるよぉ~」
「て、照れてませんっ!」