僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「私も……私もよかった。」
夜空を見上げるとたくさんの星が宝石のようにキラキラと輝く。自分の存在に気付いて貰いたいように必死で光る。
いつも見てる都会の夜空とは全然違う。何倍も何百倍も綺麗に見える。
「みんなに出逢えて、貴重な経験までできて!」
「ふっ、姉貴が言うには最初は乗り気じゃなかったみたいじゃん」
「そ、それは忘れて!カットしといて、カッート!」
私は腕をブンブンと振った。
「まぁ、そういうことにしてやるよ。まだ、明日もあるんだから餓鬼は早く寝ろ」
「餓鬼じゃないもん!」
ふんっと私はそっぽを向いた。
「そういうとこが餓鬼だっての!いいから早く寝ろ!」
「は~い」
私は大人しくいっくんをおいてテラスを後にし、自分の部屋へと向かった。