僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「まぁ、独り身の唯はつまりませんよねぇ~」
早苗はニヤニヤしながら言った。
自分に彼氏がいるからって!
「余計なお世話!」
「いじけちゃって~。西野くん、唯の相手でもしてやってよぉ~」
「えっ……!」
ポッと西野くんは赤くなった。
「いーのっ!別に彼氏とかいらないし。それに夏休みは忙しいから」
「あらら~」
早苗は固まった西野くんの肩をポンッと叩いた。
キーンコーン――……
カーンコーン――……
「ほら!終業式始まっちゃう!」
私たちは急いで教室へと駆け込んだ。
……そうだよ。この夏に彼氏とか作る暇なんてない。